憧れのトゥシューズを履いては初めての発表会。
今年は春の初めに喘息で体調を崩してから、長引く体調不調の中でのレッスンとなりました。
そんな娘を教室に通わせるにあたり、長年にわたって多くの生徒さんを指導されてきた先生にお任せできることは、親として非常に心強く、安心できるものでした。

娘の様子を常に温かく見守っていただき、また、心配を抱えていた私にもさりげなく優しいお声をかけてくださったことで、親子ともに支えられ、前向きに取り組むことができました。

この学園の素晴らしさは、生徒さんの年齢層が幅広く、最高峰でご活躍されている裕紀子先生はもちろん、身近なお姉さんたちの姿からも多くの刺激を受けられることです。
そのおかげで、来年や数ヶ月後といった段階的な目標を思い描けると思います。

「憧れのお姉さんのように頑張りたい。」
しかし、体調がすぐれず思うように身体が動かない…。そんな時に先生からいただいた胸に響くお手紙が、娘にとって大きな励みとなっていました。

本番では、緊張から表情がこわばりやすい娘にとって、「笑顔で踊ること」が課題でした。
けれど今回の発表会では晴れやかな笑顔を見せてくれ、動きにもこれまで積み重ねてきた基礎が少しずつ形になってきているように感じ、胸が熱くなりました。

ベートーヴェン・オマージュでは、普段は無邪気に笑い転げているような小学生バレリーナさんたちが、舞台上では堂々とした圧巻のパフォーマンスを披露し、会場がどよめく場面もありました。
その合間には、豆バレリーナさんたちの愛らしい演技が織り交ぜられており、観客の間に思わず笑みがこぼれる小休止の時間となっていました。
この緩急のある構成がとても素晴らしく演目全体の魅力をいっそう引き立てていたように感じ入りました。

そしてエバンタイユ。お姉さん方の完成度に大人も思わずため息をもらし、「さすが」と言いたくなる実力で舞台を締めくくってくださいました。

このような素晴らしい発表会が実現したのは、多くの方々の支えがあってこそです。
先生方、バレエ団の皆さま、役員の皆さま、携わっていただきました全ての方へ心より感謝申し上げます。

また、これまで大先生からいただいたお言葉の数々は、子どもにとっても大きな励みとなり、親子共々、心の支えとして大切に蓄えられています。今回、大先生のお姿が見られなかったのは寂しい思いでしたが、次回の『くるみ割り人形』では、また一回り成長した姿をお見せできるよう、娘も頑張ってくれることと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


さくらクラス